【手紙】昔死のうとしたことがある私から、今死のうとしている君へ。(ロングver)

親愛なる君へ

 

 

 君は今どこにいる?

 

もう覚悟は決まっているのかな。

もしかしたら遺書の準備もしたのかな。

 

あと一歩を踏み出せば全てから解放され、楽になれる

その場所に立っているかもしれない。

 

 

 

 

死にたくて消えたくて辛くて、1秒でも早くここから去りたい君へ。

 

実はそんな君に、どうしても伝えたいことがあるんだ。

 

勝手だし、無理なお願いをしているのはわかる。

 

ほんの少しだけでいい、君の最後の時間を私に分けてくれないだろうか?

 

 

ダメかな?

 

なぜかっていうと、 

その君に分けてもらった時間を使って、

 

君にとある魔法にかけさせてほしいんだ。

 

 

魔法?

 

そう、魔法。

 

 

確かに、

「この科学が発達した21世紀に、

魔法なんて存在しない」かもしれない。

 

 

じゃあさ、もしもだよ。

 

 

もしもその魔法が、君が楽になれる魔法だとしたら?

 

 

 

 ・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  信じられないかい?

 

 

 

 ・

 

 

 

 

 

 

 

 うん、疑って当然。

 

 

信じる心は1ミリでいいんだ。

 

 

 

1度だけで良い、1度だけで良いから、チャンスをくれないかい?

 

 

 ・

 

 

 

 

 

1ミリでいい、信じてくれないかい?

 

 

 

 

 

 

本当にいい???

 

 

 ・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・

 

 

 

 

 

 

 

良い人を演じ続けることが疲れた君へ

ありがとう。

君は本当にいい人だ。

 

 「楽になれる」可能性を信じてくれた。 

 

私にチャンスをくれた。

 

 

 

本当に、ありがとう。

 

 

なんてお礼を言ったらいいかわからない。

 

 

 

 

 

 

 

知っているだろうか。

 

君が1秒も早くここからいなくなりたいほどに

追い詰められているということは、

 

 

非常事態だということ。

 

 

本当の本当は、あってはならないことなんだ。

そのあってはならないことが起きているにもかかわらず、

 

 

 

 

死にたくならないほうがおかしい。

死にたくなって当然だよ、と。

 

なのに、、

 

君は生きている。

 

 

なんていう奇跡なんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 自殺について思うこと

自殺は良くないことだっていうのが、世間一般の認識なんじゃないかな。

だからやれ自殺対策だとか、やれ自殺予防だとか、

自殺をなくそうとする風潮が、より世間に「自殺は良くないことだ」

という認識を生んでしまっているように感じる。

それが死と間近で戦っている私たちを苦しめていると知らずに。

 

 

 

実は、私はその世間一般の認識とは違っていて、

 

「 人には自殺する自由が与えられている」って思ってるんだ。

 

そう、もちろん君もだ。

 

私を含めた誰も、君が自分から死のうとする自由を奪うことなんてできやしない。

 

本気でそう信じているんだ。

 

 

 変わってるかい?

 

 

 

 

 

 

私たちの持つ本当の自由について

実は今、オーストラリアからこの手紙を書いてる。

距離や時間を超えてこの想いが君に届けばいいと願う。

 

 

約10年前、死のうとしたことがある私にとって、

 

自殺は最後の生きる希望だった。

 

「死ぬな」と言われることは、

 

私から最後の希望を奪われることに等しかった。

 

 

もしかしたら君もそうなんじゃないかと思う。

 

 

 

だから、今死のうとしている君に「死ぬな」なんてとても言えない。

 

 

「死にたい」という気持ちは、

この広い世界でたった一人しかいない、

 

君の 

嘘偽りのない気持ち だからだ。

 

 

 

その嘘偽りない本当の気持ちを、

いったい、誰に恥じることがあるだろうか?

 

そう、

私は、君の「死にたい」気持ちを誰に恥じる必要もないと思ってる。

 

 

 

実は、人は死ぬ瞬間の最後まで、

「自分でどうしたいか」を選ぶ自由や権利がある。

 

 

 

たとえ神さまにだって、君の「死」は奪えない。

 人は、生まれた瞬間から、死というゴールを向かっていく。

 

王様だって総理大臣だって、僧侶だってサラリーマンだって、無職だって、

誰もに平等に「死」はやってくる。

 

 

 

だから、君みたいに「自分がどうしたいか」という

本気の想いを持って、行動している奴を

を本気で尊敬する。

 

 

それが「死にたい」という思いであったとしても、

「どうしたいか」という思いの強さや美しさに差なんてない。

 

 

 

世間には「自殺する人は可哀想」っていう人がいるけど、逆だよ。

 

 

人はいつか必ず死ぬけど、現代ではそのほとんどが、

死に方やタイミングは選べない。

 

 

にもかかわらず、君はその両方を手中に握っている。

 

 

 

だから、

 

 

「君のその姿は、とても勇敢だ」と私は思う。

 

 

 

同時にこうも思う。

 

「かつて自ら死んでいった奴らは、

この宇宙で一番得難い自由を手にして

死んでいった勇気ある者たちだ。」ってね。

 

 

彼らは「現代の生ける武士」という名が相応しいと私は思う。

 

 

 

たとえ、世界中の全ての人が

私の言っていることがクレイジーだと言っても、

私はその意見を曲げる気はない。

 

 

 

 私たちが死者たちに本当に見せていくべき姿

だからこそ、

 

私は、自ら死んでいった者たちを悲しむなんて、

エゴの極みだとさえ思う。(同時に悲しむ姿は本当は美しい)

 

 

 

むしろ本当に私たちがしなければいけないことは、

 

 その悲しみを乗り越えて、

彼らの勇姿を讃えること、なんじゃないかと思うんだ。

 

 

 

だからもし、君が死を選ぶとしても、

私だけは、君の勇姿を讃える。

 

 

たとえ、自殺教唆で犯罪者になろうとも、

私だけは君は立派だったと言って見送る。

 

 

なぜって?

 

 

私は君を最後の瞬間まで君を信じているからだよ。

 

 

 

 死ぬな、と言って君を止めることは簡単だ。

 

 

だけどそれはその場しのぎでしかない。

 

 

 

大事なのは、誰でもない君自身が

「生きるか」「死ぬか」を本心から選ぶことだから。

 

 

 

 

これは、死のうとしたことなない人たちには

おそらく理解されないと思うけど、

そんなことちっとも気にしない。

 

 

今は、どうすれば君にの心に寄り添えるか、それだけを考えてる。

 

 

 

 

 

 

絶望を宿している君へ

何が言いたいかっていうと、

 

 

「 君は決してひとりぼっちじゃないよ 」ってことを言いたいんだ。

 

 

もう、絶望を抱えたまま死ななくていんだよ。

 

 

 

 

謝る資格もないかもしれない。

 

 

 

 

今更遅いかもしれない。

 

 

 

でも、まだ君は生きてる。

 

 

その奇跡に敬意を表して、私は君に謝りたい。

 

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今まで一人にして、ごめん。

 

 

 本当にゴメン。

 

 

 

今までひとりで絶望を抱えさせてごめん。

 

本当の本当は、

大好きなこの世界をひとりで恨ませてごめん。

 

本当の本当は、

本当は愛したいこの世界をひとりで憎ませてごめん。

 

 

 

本当に、本当に、本当にごめん。

 

 

 

 

あのね、 もうひとりで絶望を抱えたまま生きなくてていんだよ。

 

もうひとりで、この世界を恨みならがら生きなくていい。

 

もうひとりで、君に絶望を与えた世界を憎みながら生きなくていい。

 

 

 

だからもう、

 

 

 

「誰も私を助けてくれなかった」

なんて絶望も、

「誰も私の本当の私に本当の思いに気づいてくれなかった」なんて絶望も、

 

全部全部、私に預けていい。

なんなら、全部全部、私にぶつけていい。

 

 

 

 

 

 

私は知っているよ。

 

 

君の「死にたい」が

 

 

 

 

これまで決して届けられることのなかった

 

「助けて」っていう

 

心の叫びであるということ。

 

 

 

君のその声無き声、

私には届いてる。

 

 

他の誰が聞きのがそうとも

私は聞き逃さない。

 

他の誰が見捨てようとも、私は見捨てない。

 

 

 

だって私は、未来のあなただから。

 

 

 

そして、選んでいいんだよ。

 

 

 

君の本当の望みを選んでいいんだ。

 

 

 ・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君の心の奥底で輝いているその命の、

 

 

 

 

 

「生きたい」という願いを。

 

 

 

 君に贈る魔法の言葉。

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そして、叫んでいいんだ。

 

 

 

「ここにいたい」と。

 

 

 

 

 そう、

君は、ここにいていいんだよ。

 

 

 

 

 

誰がなんと言おうと、ここにいていいし、生きていいんだよ。

 

「死にたい」って思うのやめられなくても大丈夫。

 

「死にたい」と願う自分の存在を、

恥じる必要も責める必要もない。 

 

私はこう思う。

 

 

君の「死にたい」という思いは「勲章」だ。

 

 

今までどんな苛酷な現実があろうとも、

君のその大切な命を守るために、

最後まで生きることを諦めず、

一人で戦い抜いてきた証なんだ。

 

 

 

それは

 

 

生きづらい21世紀を生き抜いてきた

立派な証であり、立派な勲章なんだよ。

 

 

 

今まで、君は本当によく頑張ってきた。

 

もう、一人で抱える必要はないんだよ。

もう、一人で背負わなくていいんだよ。

 

 

だって、実は人は一人で生きられるほど、強くできちゃいない。

 

けれども一人で生きられないほど、弱くもできちゃいない。

 

私たち人間は、そんな風にできている。

 

 私はそんな矛盾に満ちた人間が大好きなんだ。

 

 

君が君を生きることを諦めても、私は君を諦めない。

 

 

だって、君は、この広い宇宙でたった一人しかいない、

唯一無二の存在だから。

 

私は君のその存在の尊さをこう呼ぶことにしている。

 

 

「 MIRACLE   」

 

 

 

改めてありがとうを伝えたいんだ。

 

たったひとりで辛い思いを抱えてまで、

 

ここにいてくれて、生きててくれて有難う。

 

こんな私に大事な君の命の時間をくれて有難う。

 

こんな私にチャンスをくれて、信じようとしてくれてありがとう。

 

 

 

君のその諦めない心が、君をここまで運んでくれた。

 

 

 

君じゃなきゃ来れなかった。

 

 

 

君は信じられないかもしれないけど、

 

本当は、君はすごいんだよ。

 

大事だからもう一度いうよ。

 

 

君はすごいんだよ。

 

 

知ってた?

 

 

 

 そしてね、

 

もう一つサプライズ。

 

 

君は、もう誰も信じられなくて、

自分は人間不信だと思っているかもしれない。

君は自分が大嫌いで仕方なくて、

好きになれるところ何て、1ミリもないと思っているかもしれない。

 

 

でもね、

思い出してみて。

 

 

君は見ず知らずの私を1ミリでも

信じようとしてくれた。 

 

 

それってとても

 

すごく勇気がいることだ。

 

もしかしたら君は信じるもんかって思っているかもしれないけど、

本当に人を信じることをやめていたら、

この文章をここまで読むことはしてないんじゃないかな。

 

だから、

だから、

 

 

君の勇気を私は、

 

一番に祝福したい。

 

 

 

「 おめでとう 」

 

「 ずっと会いたかった 」

 

 

 

 

君には最低でも3つの力がある。

 

 

一つ、

最後の最後まで 人を信じることを諦めないこと、

 

 

一つ、

最後の最後まで 生きることを諦めないこと

 

 

一つ

最後の最後まで この世界を愛そうとすることをやめないこと

 

 

 

 

すなわち

 

心を開く

 

ということ。

 

 

それさえあれば

 

この世界は生きていける。

 

 

 

 

 

 

どうかその君の素晴らしい力を決して手離さないでほしい。

 

どうかその力を大事にしてほしい。

 

 

君にもともと宿っているその力を捨ててしまっても

拾ってもう一度拾うことはできる。

でも、君の命は拾えない。

 

 

 

もしも君の大事な力を大事にできなくなりそうだったら、

いつでも私に連絡をしてほしい。

 

 

 

もしも世界を的に回しても、

生きることを諦めない限り、私は君の味方だよ。

 

 

 

最後まで読んでくれた君へ

私からの手紙をここまで読んでくれた君にお礼を込めてプレゼントがあるんだ。

「君の勇気が幸せを呼ぶ5セントコイン」を配ってるんだ。(無料)

 

この5セントはオーストラリアで集めたものだけど、

この世界で一番価値のある1セントだって思ってる。

 

もしもこの5セントをお守り代わりにしてもらえたらとても嬉しい。

もしもこの5セントを見て、私のことを思い出してくれたらとても嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

君に愛を込めて。

すずきちかこ

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

もっと君らしく生きられる場所を探したいと思ってる君へ

 

きっとこんな場所を探しているんじゃないかな?

 

もう一人で、悩みを抱えなくていい場所を

もう一人で、感情を堪えなくていい場所を。

 

もう一人で、我慢しなくていい場所を。

 

そして、この人になら心を開きたいと思える人だったり、

心から助けてって言える人を探しているんじゃないかな?

 

 

 

嘘みたいに思うかもしれないけど、そんな場所や人は存在している。

 

 

探してみないかい?

 

君が君らしく生きられる場所を。

君が心から泣ける場所を。

君が心から笑える場所を。

 

 

 

私でよければ、きっとそのお手伝いができると思う。

 いつでもいつまでも、君を待っているよ。

 

 

 

 

fin